国産ワクチン製造遅延の背景

コロナウィルス感染症の国産ワクチンの開発製造が遅れていて、国内で認可された国産ワクチンは未だにゼロの状態です。その理田として、日本はワクチンの開発に関して国が消極的であり、国としての独自開発も殆ど無く民間の開発会社に対する補助金等の予算枠も小規模であった事、製薬会社などもワクチンの副作用による訴訟を懸念して積極的な投資や開発を行ってこなかった事・・などが報じられています。理田は他にも色々とあるだろうと思いますが、日本の製薬会社は優秀で、抗寄生虫薬「イベルメクチン」などは世界中で広く使用されていますし、そうした汎世界的に活用されている薬品を数多く生み出しています。勿論ワクチン開発の技術も一定レベルは維持している筈ですから、少なくとも2年もあれば技術力を早急にアップデートさせてワクチンを作る事は出来たのでは?・・と考えてしまいます。中国やインド等は早々にワクチンの製造を開始し、インドなどはワクチンを大量輸出して稼いでいます。日本がワクチン製造技術においてそれらの国々より遥かに劣っているとは思えないのですが・・。日本の某大手製薬会社はコロナ感染症の重症化を予防する飲み薬という、世界的に見ても画期的な製品の治験段階にまで入っていますが、予防効果を証明するに足りるデータが出せないという事でまだ国の承認を得られていません。そうした国産ワクチン関連の状況を見ると、何となく不自然なものを感じます。なぜ未だに1つも製品化されていないのか、ワクチン関連の技術開発が後手になってきた歴史があるとはいえ、基礎技術はあるのだし、既に飲み薬まで開発している。コロナ感染症の流行が始まってからもう3年近くも経っているのだから、1つくらいは国産ワクチンの完成品が出来ていてもおかしくないのでは・・?と考えてしまいます。通常、ワクチンの開発は非常に難しく完成までにかなりの時間がかかるようですが、今回は世界中で協力しあってウィルスの情報を共有しながら研究してきたこともあって、一定レベルの技術があれば比較的スムーズに治験の段階に到達できると言われています。なのに何故日本は未だに・・と考えてしまいます。その流れで、ついあらぬ邪推をしてしまいます。もしかして、アメリカあたりが圧力をかけて日本の国産ワクチンの製造をストップさせているのでは・・と。現在日本で正式に認可されているコロナワクチンは5種類だけですが、全てアメリカとイギリスのワクチンです。(ファイザーはドイツのメーカーとの共同開発。日本の製薬会社が下請けとして現地生産しているワクチンが1種類あります)日本でのワクチン利権は英米で独占、しかも日本政府が国費で一括まとめ買い、副作用による死者が出れば日本政府が尻拭いして賠償金を支払うという仕組みになっています。日本政府が推奨して国民に接種して貰ったのだから、万一の場合は政府が責任を取ります、というわけです。しかも、コロナウィルスワクチンと死亡の因果関係を証明する事は現時点では非常に困難ですから、国が賠償金を支払うケースはごく稀でしょう。まあ、これは根拠の無い陰謀論に過ぎませんが・・。ただ、アメリカの一部の製薬会社には、エイズで汚染された血液製剤(非加熱製剤)を汚染されていると分かっていながら加熱処理せずに平気で日本に売りつけていたような体質があり(非加熱製剤事件)、その事実が発覚した後も非加熱製剤を輸入販売していた日本企業にも問題があったのですが、日本企業や日本の厚労省はその責任を問われて厳しく糾弾され、法的にも社会的にも裁かれて被害者である患者達にも一定の賠償をし、それを以て事件は一応決着した形になったのですが、事件の発端となったアメリカの企業やアメリカの保健福祉省に対する責任追及は不充分なまま終結したように思います。そうした過去の記憶もあるので、日本人の多くは国産ワクチンが出来たら一気に国産に流れて英米のワクチンを打たなくなる可能性が高いと思われます。だからこそ、日本に圧力をかけて国産ワクチンの承認・製造を凍結させているのでは・・などという妄想をしてしまうのですが・・ただの妄想ですのでご容赦を。国産ワクチンなら副作用が出てもメーカーに直接相談して原因を調査して貰えますし、アフターケアの点でも安心できるのですが。私も国産ワクチンの方を選ぶだろうと思います。なので1日も早く国産ワクチンを完成させて欲しいと思っています。