皇室や英国王室はいつまで続くのか

英国王室のエリザベス女王が死去し、間もなく国葬が執り行われる様です。日本からは天皇陛下が参列されるとの事ですが、上皇陛下とエリザベス女王上皇陛下がI0代、エリザベス女王が20代の頃から交流があり上皇陛下はエリザベス女王戴冠式にも参列されています。当然今上陛下も英国王室とは親交が深く、女王の国葬に参列されるのも納得出来ます。昭和天皇国葬にはチャールズ皇太子(当時)が参列していましたね。日英の皇室・王室が良好な関係を築いて交流を深める事は両国にとって有益で喜ばしい事ですが・・。個人的には英国王室にはちょっと前時代的なものを感じるので違和感があります。過去のインドやアメリカでの植民地政策、黒人奴隷制度など負の部分の印象が大きいので、その存在と民主主義との矛盾を感じてしまいます。 英王室はヒトラーとの戦いにおいて大きな役割を果たし連合国軍の精神的支柱となったことで民主主義や国際平和の守護神のように見なされ、それによって英国民から高く評価され、それが高い支持率に繋がっています。が、アジア人の私から見ると、それと過去の植民地政策は別ですしヒトラーとの闘争は英王室の体制や利益を守る為に当然の事であり、特段評価出来るような事でも無い。本当に民主主義や平和を実現したいのなら女王自ら王室を廃止していたでしょう。ただ英国民の過半数は王室を支持しているし女王や新国王も王室の存続を切望しているので廃止などあり得ないことですが。では日本の皇室はどうなのかというと皇室の場合は国王というより日本の独自宗教である神道における最高神官という存在のような感じがします。それ故に日本人にとっては心の拠り所のような存在であると言えます。ただ現代に於いては国民は皇室を必要とする以上に民主主義を必要としています。特権階級のような利権の名残を留める現在の皇室の在り方も変わって行かねばならない。また、皇族の方々のプライバシーや人権を守る為には、最終的には皇室を廃して国民の一員になって頂くしかないと、国民が判断するかもしれません。個人的には皇室の役割は終わりつつあると思いますが、皇室に深い思い入れや愛着を持っている人も多いですから、どのような形で皇室の歴史を完結させるのかについては慎重に議論を重ねて行く必要があると思います。皇室を廃止する方向に向かうとしても、国内に分断や混乱を生じさせてはならない、皇族の方々を安全な形で国民の一員としてお迎え出来るような環境が整うまで議論を尽くし、全国民の理解を得る必要があるだろうと思います。