1億2千万人の国

現在の日本は高齢社会化が加速しており、数年後には国民の平均年齢が50歳に達する見込みです。国民の半数は50歳以上ということになります。2040年頃に高齢化のピークを迎えますが2050年以降はピークアウトし、徐々に高齢者の比率が低下して行くと予想されています。個人的には、日本の国土面積や可耕面積比率、宅地化可能面積等を考慮すれば日本の適正人口は6千万から7千万人くらいが妥当なんじゃないかと思います。日本とほぼ同じ規模の国土面積のイギリスやドイツなどは5千万~8千万人程度の人口規模です。但し、イギリスやドイツは平地が多いので可耕面積が国土の6~7割ですが、日本は山岳地が多いので可耕面積等が4割程度しかありません。農地や宅地として利用出来る面積はかなり限られているわけです。加えて、今後の気象変動や世界人口の増加、食料問題、日本の国際経済力の変化を考えると、現在の1億2千万人(世界第11位)はちょっと人口過多のような気もします。ただ、既に少子化が進んでいるので2050年頃には1億人を下回ると予想されており、ある意味環境に適応した形で人口抑制出来ているんじゃないかと思います。無論、国防や国民の生活を考えれば一定レベル以上の人口は維持しなければなりませんが。世界的にも日本の人口の推移は注目されており、経済・食料危機や資源不足に対応する為の人口コントロールをする上で日本の少子化を参考にしている国も多いとか。金融や為替相場の世界などでは日本の少子化を懸念していますが・・。今は国土の稼働面積と国カ、人口のバランスが少し崩れている状態なので、それを修正している段階のような気がします。環境と人ロのバランスが良くなれば、人口も減少から横ばい、あるいは増加に転じるのではないかと思います。文明が高度化して生活が豊かになれば子供を産み育てる時間を自分の為に使いたいと考える人が増えて人口増加率は頭打ちとなり、先進国が途上国の若い労働力に依存する傾向が今後更に顕著になるかもしれません。