ワーナーブラザースのバービー映画が炎上

ネットニュースやX(旧Twitter)等でワーナーの新作映画「バービー」の公式サイトが日本で炎上していると伝えられています。バービーの公式サイトが、原爆投下を揶揄するようなコラ画像投稿に肯定的な反応を示し、「忘れられない夏になるだろう」といったコメントも添えているとか。「忘れられない(remember)」は「remember pearl・harbor」に掛けているのだろうと指摘する声もあります。原爆投下を揶揄しあるいは正当化するような投稿や、それに迎合するワーナ一に対し日本国内から非難と怒りの声が上がり、「バービー」の上映中止を求める動きが広がっています。個人的には今年のサミットが広島で開催され、アメリカの大統領が慰霊と遺憾の意を表明した事も少し関係しているのかなと思いました。サミットについての記事でも書きましたが、アメリカ(の白人)は原爆投下は正しかったと考えており、白人のアメリカ大統領が形だけとはいえ広島で頭を下げた事に不満を持っているアメリカ人は多いだろうと思われます。何らかの形でその不満が表出してくるかもしれないと懸念していたので、今回の騒動もやはり、という気がしました。駐日アメリカ大使が日本の反発を知りながらSNS上でバービーを絶賛しているのも、そうした背景があった為かもしれません。所詮はエンタメ業界の白人達の嫌がらせレベルですが、やはり日本側としては抗議・非難する姿勢を示すべきだと思います。また、原爆の開発者を主人公にしたハリウッド映画が公開されているようですが、8月の原爆投下の日の直前に公開しているあたり、これも日本の広島サミット開催への嫌がらせ的な部分があるのかもしれません。ハリウッドとアメリカ政界は一心同体みたいなところがありますから、アメリカの政治家達の不満を代弁しているのかもしれません。だとすれば日本は抗議しつつも、広島サミットによってアメリカ人の原爆投下への信念が傷つけられたのかもしれない、そこから反発や焦り、不安が生じているのかもしれないという可能性を認識して冷静に対応した方が良いような気がします。欧米がアジアを植民地化する為に侵略した事が日米開戦の主な原因ですが、アメリカ人にとってそれは都合の悪い事なので考えたくない、やはり宣戦布告をされてハワイを攻撃された事が一番重大であり、その時の恐怖とトラウマを今でも引きずっている。その反動として原爆投下を強く支持している、その辺りのアメリカの心理を考慮して対応するしか無いような気がします。一応現在の日本の同盟国ですから。しかし、アメリカ国内の現状から考えていずれアメリカは今まで無視してきた都合の悪い事実を直視しなければならない状況になるだろうと思います。

アメリカのエンタメ業界の世界的な影響力はネットの普及で低下しつつありますし、アメリカの白人は人口構成上間もなくマイノリティになリます。そうなればアメリカの政治やエンタメの中心は非白人になる。日本人がアメリカの白人層の戦争絡みの嫌がらせやそれによる悪影響を心配する事も減って行くのではないかと思いますね。