アニメやマンガの二次創作

 以前からネットやテレビ・雑誌等の媒体でアニメやマンガの話題が大きく取り上げられていましたが、最近はその傾向が益々顕著になり、正直 ちょっと辟易しています。映画などはアニメしかヒットしていないし、マンガ原作のドラマや映画も量産されています。ネットはマンガイラストの広告で溢れているし、公的機関のポスターなどでもアニメキャラが大活躍です。テレビの地上波のゴールデンタイムの視聴層は中高年がメインですからアニメが放送される事は殆ど無く、多くは深夜帯での放送かネット配信です。深夜帯やネット配信のアニメ視聴者層は小中学生~40代くらいまでと幅広く、50~60代で熱狂的なアニメファンという人も少なくないとか。これを1つの文化の隆盛と見なせればいいのですが、個人的にはマンガやアニメは中学か高校くらいまでの世代のコンテンツでは・・?という狭い了見を捨て切れないでいます。中高年目線だからそう思ってしまうのかもしれませんが・・。まあ、中年になっても熱狂的な日本アニメファンという人は世界中にいますからね・・世界各国の中高年アニメファンのコスプレ動画などは検索しなくてもちょくちょく出くわしますからね・・。

以前にマンガやアニメの二次創作についての著作権問題がニュースになっていたのでちょっと調べてみたのですが・・著名なアニメやマンガを著者に無断で借用して派生的な作品を制作しネットで販売する等の行為は以前から著作権の侵害として問題視されていましたが・・。最近はそうした二次創作が特に増えてきているようです。ファンであればこのキャラクターがもしこうなったとしたら、といった妄想をするのはごく自然な事ですが、それを原作者の許可も得ずに作品化し、元ネタの作品のブランド名を利用して販売し利益を得る行為は明らかに著作権法違反であり反社会的行為なのですが、中には「二次創作が売れれば元ネタの作品の知名度アップにもなるし宣伝効果が大きい、だから原作者だって黙認している。これはファンの愛情表現の一種だ!」などと開き直った主張をする人も多いようです。趣味的サークルでオリジナルの作品を作る同人誌活動等においても、一部で二次創作が行われていますが・・。しかし著作者の権利は侵害してはならない、これは法で定められている事ですから、その点は意識して欲しいと思いますね。(ちなみに著作権は現在は法的には著者の死後70年間保護される事になっています。著者が死去してもその著作権を相続した相続人の許諾を得る必要があります)二次創作と云えば、個人的には「シャーロック・ホームズ」の別の作者による続編や、アメリカの小説「風と共に去りぬ」の別の作者による続編等を連想しますね。いずれも著作権の期限が切れてから発表されました。が、やはりというか、原作ファンには無視されて直ぐに忘れ去られましたが。ただ、著作権の期限切れとなった昔の有名映画がレンタルショップやネットオークション等で200円、300円、500円といった激安価格で売られているのを見るとちょっと切なくなりますね。でもまぁ価格が下がれば購入し易くなり、より多くの人が鑑賞出来るようになるので作品にとっては悪い事ではないのかもしれません。