子供の気持ち

少し前、勤務先からの帰宅途中の事でした。住宅街を歩き、団地の側を通り過ぎようとしたところ、すぐ近くの小路から80代くらいの高齢男性と3~4歳くらいの男の子が出て来ました。すると高齢男性は私の方をチラッと見てから男の子に「ああいう若い人が迎えに来る方がいいよねぇ。お爺ちゃんで御免な」と言いました。どうやら保育園あるいは幼稚園の送迎の事を言っているようでした。園児を迎えに来るのは殆どが若い母親か父親なので、自分のようなお爺さんが迎えに来るのは子供にとっては恥ずかしいだろうと気遣っている様です。しかし、確かに私はその高齢男性よりは若いですが、3~4歳の園児の親としては年を取り過ぎているけど・・などと考えていると、その男の子が急に私の方に走り寄って来て、じっと私の顔を凝視しました。といっても私はマスクをしていたので顔の上半分だけしか見えない状態ですが。男の子はクルッと高齢男性の方を振り返ると大声で「そんなに若くないよ!」と。一瞬「💢(゜Д゜)このクソガキー!!」と思いましたが、男の子は祖父(あるいは曾祖父)に気を遣ってそんな風に言ったんでしょうから、怒る気も失せてしまいました。高齢男性は微笑し、少し足を引き摺るようにして歩いて行きます。男の子もその後を追いかけ、2人は団地の中に入って行きました。