故人達を偲んで

最近、自分の年齢や老後の事を考えて不安になる事もあるのですが、そんな時これまで目撃してきた色々な人の死を思い出します。そうすると「ああ、行き着くところは皆同じなんだなあ」と感じて、ちょっと肩の力が抜けて落ち着く気がします。死は、いずれは誰もが辿り着く終点です。それとじっくり向き合う事で精神的な安定を得る場合もあるんじゃないかと思います。特に中高年にとっては。知人や勤め先の顔見知りの方の中には、自ら命を絶った人もいますが、実際に病苦や経済的な悩みを抱えていたら誰だって早く楽になりたいと思うでしょうし、私もその立場になったらそう思うかもしれません。ただ、自殺に関して言えば、例えば山の中で自給自足で生きている人がいたとしたら、おそらくその人は自殺はしないでしょう。病気で歩けなくなっても、寿命が尽きるまで自らの生を謳歌するだろうなと思います。いわば社会が自殺を生み出したとも言える訳ですが、これは単純に何が悪いとは言えないのが難しいところです。