意外な反応

どうでもいい話なのですが、以前に過去に応募した脚本をホームページで公開していると書きました。(承認制による限定公開です)作品数は十数作で、殆どは20代から30代前半の頃に書いたものです。作品の内容は自分で言うのもなんですが一応社会派っぽい感じの、でもちょっと地味なストーリーが多かったような気がします。その中でコンクールに出してはいないけども一応書き上げた脚本があり、それもついでに公開しているのですが、その脚本に対するコメントが一番多いのが意外でした。同時に複雑な気持ちになりましたね。その脚本は、ちょっと倫理的に問題があるなと判断したので応募を取り止めたもので、他の作品と少し異なった作風でした。ストーリーは簡単に言うと違法な性風俗営業を取り締まる男性刑事が発狂状態になった風俗嬢にストーカーされて追い詰められてゆくというもので、ラストは惨殺という暗い話です。当時実際にあった事件をヒントにして設定等を少しアレンジして書いた話です。(ある程度の取材はしたのですが、まともな情報は殆ど得られず)主人公の刑事は性的虐待を受けていた過去があるという設定で、風俗嬢は刑事に出会った事で精神のバランスが崩れて行く・・というストーリーです。勢いで書き始めましたが暗くてハードな話なので書いている間は気が重かったですね。一応書き上げたものの、内容が過激な感じで倫理的に問題があるんじゃないかとも思いコンクール等には出しませんでした。が、ホームページで公開したところ、これが一番人気というか、褒めてくれる人が多かったので、ちょっとショックでしたね。嬉しい反面、こんな暗い暴力的な話が・・と思いました。共感して貰える内容とは思えないのに・・やはりこういう題材は関心を引き易いのかなと。まあ自分で気に入っている作品だから公開している訳ですし、興味を持って読んで頂いている事は嬉しいのですが。今となっては、作品よりも取材の過程で様々な人々にインタビュー出来た事やその際に書き留めた取材メモの方が大切な思い出の品となっています。