祇園祭

先日、京都の祇園祭のニュース映像を見ましたが、山鉾巡行と共に大通りを人が埋め尽くし、大変な賑わいだったようです。日本の三大祭りといえば東京の神田祭、大阪の天神祭、京都の祇園祭ですが、さて、これらの祭りもいつまで続けられるのだろうか、とふと思ってしまいます。「祭り」の需要は無くならないでしょうが、祭りを支える裏方役を引き受ける人は年々減っています。祇園祭にしても、種々の伝統行事を支える裏方衆を志願する若い人が減っていて、高齢化が進んでいると報じられていました。まあ、それはそうだろうなと思います。子供の頃から祭りの裏側を覗いてきた人なら解ると思いますが、大規模な祭事の裏方は縦社会で人間関係が厳しいし、ストレスが溜まる事も多い。仕事として従事するならともかく、町内会・自治会の構成員としてボランティアで協カしているような場合、若い世代の参加者は少ないだろうと思います。昔なら地元の人間関係が仕事や結婚に直結していたので祭事への参加は必須でしたが、今はそういう時代でもないですし。少子化で若年世代の人口が減リ、地域の自治会の基盤だった地元の企業や商店が個人経営から大手のチェーン店に入れ替わりつつあるので、地域内の人間関係が希薄になってきているとも言われています。将来的には、祭りの運営を民間会社に委託する時代が来るんじゃないかと思いますね。更に言えば、委託する事になれば、予算の都合で規模を縮小する可能性が高くなると思いますね。祇園祭などは地元の自治連合等が数千万~億単位で運営資金を捻出しているようですが、資金面での不安もありクラウドファウンディングでの資金調達もしているようです。ボランティアの若手が減少して行く来来を考えれば、「金で雇う」場合に備えて資金の積立計画もしっかり練り上げておいた方が良いのでは・・などというのは余計なお世話でしょうか。コロナウィルスのような感染症が発生した場合に備えて、ある程度祭りのスケールをサイズダウンする事も考えなければならないと思いますね。